給湯器無料点検にご注意を!

年の瀬も迫ってまいりましたが、寒くなってきたせいでしょうか「給湯器無料点検」を謳う電話アポイント営業が増えてまいりました。最初に結論を申しますが、「給湯器無料点検」などというものは、ほぞ100%悪徳業者の手口だということです。なぜ、そう言い切れるか?といいますと、

 ・給湯器の種類で故障個所や内容が全く異なる(ガス、石油、電気)
 ・ガス、石油などの燃焼系の給湯器の故障原因の多くはバーナー部分であること
 ・電気(エコキュートも含め)の場合は、ヒーター回路の部分であること

ということから、点検してもその劣化状況は給湯器自体をかなりの状況までばらさないとわからないということです。言い換えますと「動作しなくなって初めて故障に気が付く」というわけです。点検できるとすれば、せいぜい、給湯器内部での濾水がないか?程度ですが、そもそも濾水が発生すれば、給湯器からポタポタと水やお湯が垂れますので、正直、だれでも気が付くというわけです。

一般的にオール電化などでのエコキュートや電気温水器の点検というのは、各電力会社管内において電力受給者向けに一つのサービスとして電力各社のお客様サービス部隊が都度対応していますが、そのほとんどは、極々簡単な点検で、濾水状況、設置状況、漏電ブレーカーの動作、などの確認でしかなく、給湯器そのものの性能の確認などはしません(というか、お湯が沸いていればOKでしかありません)。

この手の給湯器に関する悪徳業者情報は、国民生活センターからも注意喚起がなされております。

国民生活センターに寄せられている苦情内容としては、無料点検を予約させ、その日時に訪問し、給湯器を見て不具合があるという旨の話しをし、取替えの契約を迫るというものが大半ですが、何度も言いますが、給湯器は壊れるまで使うか、古くなったから取替ようと能動的に対応する場合以外、取替のタイミングは考えられません。人から取替えを勧められたとしても、動作に問題がなければ相当古くなければ応じる必要はありません。ただし、電気温水器やエコキュートの場合には、電力消費量が年毎によくなっていますので、相応の年数が経っていれば交換はある意味メリットはあるかもですが、それでも、省エネ給湯2024などの補助金などで負担金がある程度目減りしなければそれほどメリットは感じないかもしれません。

今回、この話題をブログテーマにあげたのは、本日、弊社社員の実家宅に給湯器無料点検実施の電話があり、実施日の予約を迫られたのですが、その電話アポイントを取る際に、業者が口にした家族の名前が、すでに20年以上前に嫁いでいった娘さんの名前を出されたこともあり、不審に思ったようで会社に実家から相談の電話があったためです。おそらく、かなり古いデータの名簿をつかって電話アポイントをとっていると考えられます。例えば、学校の卒業生名簿などでと推測ができます。

給湯器に関する、劣化、取替などの相談は、確実なところとしては、工務店、ガス・石油販売会社、給排水設備工事店、オール電化を扱う電気工事会社などにご相談いただくことが一番の安心だと思います。

また、給湯器を交換させることを目的としているような悪徳商法の会社ではなく、「アポ電強盗」などの凶悪犯罪の入り口である場合もございますので、ご注意いただければと思います。

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